“知識ゼロから”2日で統計検定3級に合格する方法

独学・学習法・資格対策
Musashi
Musashi

こんにちは!Musashiです。

データサイエンティストという言葉が巷でよく聞かれるようになり、さらに中学・高校でも「データの分析」や「統計的な推測」が扱われるようになっており、将来専門的に統計学を扱う仕事ではなくても統計の素養が今後誰にでも求められているといえます。
また、企業でも当然ですがデータに基づいた客観的な意思決定が重要で、企業が新入社員に学んできて欲しい数学の分野のトップは統計学なんです。

統計検定を調べて3級からちゃんと受験しようとしている方は、学生の時に数学がニガテ、もしくは名が期間数学に触れてこなかったけれども、普段の仕事で何かしらの統計の必要性を感じている方ではないかと思います。

この記事を読んでいただくことで、

  1. 統計検定3級とはどんな試験かわかる
  2. 統計検定3級に”知識ゼロから”2日で合格できる学習戦略がわかる

ようになります。さっそくいきましょう!

統計検定の資格とは?

どのような資格か?

大学基礎統計学の知識として求められる統計活用力を評価し、認証するために検定を行います。

(1) 基本的な用語や概念の定義を問う問題(統計リテラシー)

(2) 不確実な事象の理解、2つ以上の用語や概念の関連性を問う問題(統計的推論)

(3) 具体的な文脈に基づいて統計の活用を問う問題(統計的思考)

を出題します。

一般財団法人 統計質保証推進協会より

大学基礎統計学の知識として求められる統計活用力”って、え!?大学範囲の数学まで含まれるの!?

Musashi
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って思う方もいるかと思いますが、大丈夫です!

大学範囲からの出題はほとんどなく、高校数学の基礎的なレベルで合格点を取ることができますので安心してください。

3級の試験範囲とは?

  • データの種類(量的変数、質的変数、名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比例尺度)
  • 標本調査と実験(母集団と標本、実験の基本的な考え方、国勢調査)
  • 統計グラフとデータの集計(1変数データ、2変数データ)
  • 時系列データ(時系列グラフ、指数(指標)、移動平均)
  • データの散らばりの指標(四分位数、四分位範囲、分散、標準偏差、変動係数)
  • データの散らばりのグラフ表現(箱ひげ図、はずれ値)
  • 相関と回帰(散布図、擬相関、相関係数、相関と因果、回帰直線)
  • 確率(独立な試行、条件付き確率)
  • 確率分布(確率変数の平均・分散、二項分布、正規分布、二項分布の正規近似)
  • 統計的な推測(母平均・母比率の標本分布、区間推定、仮説検定)

高校数学の基礎的なレベルって言っても、めちゃくちゃ範囲広そうじゃないですか

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

それも心配しないで大丈夫です!例えば、データの種類(量的変数、質的変数、名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比例尺度)って多そうに見えますが、ざっと理解するだけで「あ~なるほどね、そういう違いがあるのね」と15分程度あればできます。

箱ひげ図と書いてあるのも、株価のチャートで見たこと・聞いたことがある人も多いんじゃないかと思いますし、その前の四分位数と四分位範囲とつながっています(それらを視覚的に表現されたものが箱ひげ図)

すなわち、統計検定3級はこれまで皆さんが見たこと・聞いたことあることを、改めて体系的にちゃんとした定義で確認していく、にすぎないのです。

だから心配する必要がないんですね!

ちなみに、統計的な推測(母平均・母比率の標本分布、区間推定、仮説検定)が大学範囲や統計検定2級につながる項目になり若干何度が上がりますが、ここは捨てても合格可能です。

ビジネスでどのように役立つか?

どんな試験か分かったけど、統計検定3級ってなんの役に立つんだろう?

最短ルートでの資格取得という意味で、捨てても合格可能と書きはしましたが、私が大事にしているのは資格の取得ではなく、その知識を実際の仕事でどう生かすか?です。

統計検定3級は次の点でビジネスで役立ちます。

  • 数字を扱うニガテ意識がなくなる
    ⇒数学は学生の時以来に勉強するという方も多いのではないでしょうか。資格取得を目的に強制的に改めて手で計算してみる、という経験は仕事で数字を扱うハードルを下げることにつながります。また、仕事の課題は正解はないですが、試験の問題は単純かつ正解がある問題ですので、正解したという成功体験の積み重ねが業務で数字を扱うニガテ意識の克服にもつながります。
  • 業務で扱うデータを正しく扱えるようになる
    ⇒データの種類の理解、ヒストグラムから全体傾向の把握、はずれ値の発見・除外などからデータを正しく扱えるようになることで、ビジネスの判断材料の精度が高まります。
  • 相関と因果の区別がつくようになる
    ⇒よく言われている有名な解釈の間違いとして、“相関関係があることと”と”因果関係があること”の区別がきちんとつくようになり、解釈した後の施策の打ち手の意思決定に役立ちます。
    (ex.相関があっても因果関係がなければ、施策を投下しても意味がないなど)
  • 視覚化するときのグラフを適切に選択できるようになる
    ⇒量の大小を比較するには棒グラフ、カテゴリの全体に対する割合を見るには円グラフ、円グラフ同様に全体に対する割合を視覚化したいが、複数のグループや年次的な変化を見る場合などは帯グラフなど、データに合わせたグラフを選択できるようになります。

“知識ゼロから”2日で合格する学習戦略

何をどのように学習すべきか?

学習戦略において重要なことは、以下の3つの流れです。

  1. ゴールを知る
  2. 今の自分の現状とのGAPを正しく理解する
  3. どのような手段でGAPを埋めるのが最適かを考え、リソース(学習時間・かけられる費用など)を配分する

1. 【事前】公式テキストを購入する

準備として公式テキストは必ず購入しましょう。これがないと始まりません。

2.【1日目①】優先する分野を決める

次に、限られた時間の中での最短ルート合格を目指すため、最初に書いた範囲のどこに注力するか決めることが大事です。
テキストをパラっと全体を見ていただいて、①最初から分かっていること、②読めばすぐに理解できそうなこと、③読んでも理解するのに時間がかかりそうなこと、の3つに分類してください。

①:基本は読み飛ばしながら、知らなかった知識があればそこだけしっかり読む
②:全体をしっかり読んで理解する
③:②と基本的には同じですが、テキストだけで分からないことがあればネットで調べる、それでも理解ができなさそうな項目があればやらないと決める

というように学習することをおススメします。

ただし、先ほども書きましたように、最終ゴールは資格の合格ではなく仕事で生かすことですので、試験に合格した後にしっかりと③でやらないと決めた分野も理解するようにしましょう。

3.【1日目②】テキストを1周する

優先順位を意識しながらテキストを1周してください。
その時にわからなかった問題と間違えた問題にはチェックをつけておいてください。
回答を見てもいまいち理解ができなかった問題は、1日目は深追いしすぎずまずはテキスト1周することを優先させましょう。

4.【2日目①】間違えた問題を徹底的に理解する

1日目で間違えた問題を再度解きなおしましょう。
その際に、2日目はなぜ間違ったのか正しく理解できるまで、徹底的に考えましょう。
テキストの解説は文字ベースでシンプルなものですので、ネットで調べたり、youtubeなどで調べるとわかりやすい解説などにたどり着ける場合があります。

例えば、BellCurveさんの「統計WEB」のサイトは大変参考になります。

統計WEB
統計学、調べる、学べる、BellCurve(ベルカーブ)

その時に、全然理解できずお手上げ!みたいな問題は、捨てる手前の最後の手段として、こういう問われ方をしたらよくわからないけれどこの公式のこの部分に代入して計算してみる、などパターンとして暗記して試験をまず乗り切るのも一つの手段です。

5.【直前】用語説明や公式など暗記モノを最終確認

例えば名義尺度ってなんだっけ?や、標準偏差と分散の計算式は?はずれ値の定義って?などその時理解したけど思い出せないものがあれば、最終確認することが大事です。
公式を理解していると、問題の中で値が変化した際に、平均・標準偏差・相関係数などどこにどんな影響がでるのかすぐに判断できるようになります。

6.【本番】わからない問題が出たら飛ばして最後に確認

現在はCBTなのでパソコンで受験する試験です。
回答中に気にある問題にはチェックがつけられるのと、最後まで回答し終わるとチェックした問題含めて全部の問題に戻ることができます。
合格点は7割と決して高くはないので、わからない問題が出たら飛ばして最後に確認することがポイントです。

最後までご覧いただきありがとうございます。
この記事が参考になればと思います、頑張ってください!

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