“たった15時間”で「専門統計調査士」に合格する対策法

独学・学習法・資格対策

はじめまして、Musashiです。

「専門統計調査士」って”専門”ってついているけど、本当に15時間に受かるの!?と思う方もいらっしゃると思いますが、これから紹介する方法を実践すれば合格できちゃうんです。
普段からリサーチの仕事をしている方でしたら、「統計調査士」よりも暗記は少ないです。

あなたが「専門統計調査士」を”たった15時間”で合格できる学習戦略をご紹介します。

専門統計調査士の資格とは?

どのような資格か?

専門統計調査士検定は、調査の企画・管理、ならびにデータの高度利用の業務に携わる上で必要とされる、調査企画、調査票作成、標本設計、調査の指導、調査結果の集計・分析、データの利活用の手法等に関する基本的知識と能力を評価する検定試験です。

専門統計調査士検定の合格者は、広く調査の品質の維持・向上に貢献できるのみならず、個人にとって、

(ア)学習の過程で有用な知識を整理して獲得できる

(イ)調査プロジェクトの実務上の能力を有すると社内外から客観的に評価される

(ウ)獲得した専門的知見と能力は調査にとどまることなく、データ解析等の関連する幅広い分野で高く評価され活用される

こととなり、社会人としての高度な専門知識・能力を有していることが認定されます。また、合格者を抱える組織にとっても、調査を実施する組織能力および調査データの解析力が評価され、調査受託の際のアピールポイントになる、等の効果が期待されます。

一般財団法人 統計質保証推進協会より

「専門統計調査士」の資格を取ることで、“調査の企画から実施、結果解釈まですべてを通して専門的な知識を有する人”と客観的に証明できるようになります。

試験概要は以下の通りです。

また、注意が必要なのは専門統計調査士の認定証発行の条件です。
上位資格である「専門統計調査士」の資格を合格するだけではダメで、下位資格である「統計調査士」の資格を一定期間内に合格しないと認定証が発行されないので注意が必要です。

「統計調査士」の資格をお持ちでない方は、こちらの記事もご覧ください。

ビジネスで何に役立つのか?

ビジネスにおいて役に立つ点は、以下だと思っています。

・マーケティングリサーチを普段行っている人にとっては、自身の知識のヌケモレを把握し、より精度高く意思決定に貢献するリサーチを行えるようになる
・普段マーケティングリサーチを行っていない人に対しては、よいリサーチ(=ビジネス課題への意思決定に貢献する)を行うための背景の思想を抑えることができる

解釈をミスリードさせてしまう”誤差”を抑えるために、どのような調査手法や設計が最適か、などを身に着けることができます。

したがって、「専門統計調査士」の資格を取ることで、リサーチを通して“ビジネスにおいて成功確度の高い意思決定ができる”ようになります。

“たった15時間”で合格するための学習戦略

何をどのように学習すべきか?

学習戦略において重要なことは、以下の3つの流れです。

  1. ゴールを知る
  2. 今の自分の現状とのGAPを正しく理解する
  3. どのような手段でGAPを埋めるのが最適かを考え、リソース(学習時間・かけられる費用など)を配分する

それを踏まえて私が行った15時間で合格するための学習法を紹介します。
おススメのテキストは以下の2冊です。ただし、本質的な理解よりも”最短合格を目指す”のであれば、計算問題を限られているので、過去問だけでも十分です。

  1. まずは過去問を1年分パラパラ見ることで、①常識で解ける問題やその場で読めば理解できる問題、②暗記が必要な問題、③計算式の理解や練習が必要な問題、の3つがどのくらいの分量で入っているか確認します。

  2. ①②のどちらに振り分けるかは、普段業務で調査を行っているかどうかで変わっては来ますが、すべての知識を抑えることは範囲が広く難しいです。過去問から解いていくという戦略が重要なことには変わりはありません。

  3. ③の計算は細かくはいろいろありますが、最短合格を目指す場合の計算問題は、標準誤差(比率・平均値)を求める計算と、その逆の標準誤差を何%以下に抑えたい場合のサンプル数を求める問題さえ過去問の解説から抑えられれば合格を狙えます。

  4. 本番の試験は約40問を90分で解く必要があります。単純に割ると2分15秒で1問を解く計算になります。ただし、データを読み取る問題や、計算が必要な問題には時間がかかるものも含まれるので注意が必要です。問題を解くペースとしては、①用語や知識を問う問題は2分30秒~2分、②データの解釈や計算が必要な問題は2分~2分30秒で解くイメージがよいです。試験前半にある①で時間の貯金を作り、②をしっかり正答する、という戦略が必要です。

  5. 過去問は3年分を2回解きましょう。知識は過去問から得るのが中心のため、各選択肢がなぜ間違っているのかちゃんと理解しながら進めましょう。出てきてわからなかったところの解説はしっかり読むと同時に、ネットを活用することがポイントです。
    また、2017年~2019年の過去問では間違っているものを選ぶ問題が中心ですが、CBTでは正しいものを選ぶのか問題も出題されます。過去問を解くときにも必ず習慣として、どちらを問われているのか確認するようにしましょう。

参考になるオススメサイトの紹介

①統計WEB
なんといっても1番はこちらのサイトですね。わからない用語や計算が出てきたら調べてみましょう。最初はいまいち区別がつきにくい抽出方法なども、図解とセットで分かりやすく紹介されていて参考になります。

統計学の時間 | 統計WEB
「統計学の時間」では、統計学の基礎から応用までを丁寧に解説しています。大学で学ぶ統計学の基礎レベルである統計検定2級の範囲をほぼ全てカバーする内容となっています。学習ページは、数式ばかりではなく具体例を多数掲載し、はじめて統計学を勉強する方...

②日本マーケティングリサーチ協会 ガイドライン
過去問の調査の品質管理などでなぜそうなのかわからないときは、こちらのガイドラインを戻りどころとして参考にするとよいです。過去問として直接出題されている問題もあります。

日本マーケティング・リサーチ協会 | 綱領・ガイドライン | ガイドライン

資格直結ではないですが、ご興味があればよければこちらもぜひ参考にしてください。

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